
当社の社有物件はかなり古いので、色々なことが起こります。収益マンション経営を勉強するにはいい教材?のようです。
今回は少し前になりますが、入居者の方から「水道から赤錆が出る」とのクレームが入りました。赤錆が出る原因は給水管の老朽化または貯水槽の劣化等が考えられますが、貯水槽については毎年清掃して水質検査もしているので、恐らく給水管の老朽化ではないかと思われました。
幸い、赤さびは一時的な現象にとどまり、お客様もその後は収まりました。しかし、赤さびが出ることへの対応策は必要だと判断し、何か良い方法がないか調べていたところ、たまたま業界紙に「配管防錆装置NMRパイプテクター」の記事が載っており興味を持ちました。
さっそく連絡を取り担当者に来店してもらい説明を聞きましたが、半信半疑ながらも日本・米国・欧州等で特許を取得していることや、国内の設置事例も多く英国国会議事堂にまで設置していることなどを聞き、設置をすることにいたしました。
どのような装置かと言いますと、給水ポンプの配管にパイプテクターを設置すると「特定電磁波を発生させ配管内の既存の赤錆を体積が1/10の不働態の硬い黒錆に変え配管を更生する」というものです。
これだけの説明ではなにやら怪しげな感じもするのですが、実際3年前に装着して1年後の変化を内視鏡調査でデータを頂きましたが、赤錆の閉塞率が33.7%から30.1%と3.6ポイント減少していました。また、その後は赤錆のクレームもいただいておりません。今後、どこまで改善するかは分かりませんが、5年後10年後に再内視鏡調査をして確認しようと思っています。結果やいかに。